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馬並めて

馬並めて いざ打ち行かな 渋谿の 清き磯廻に 寄する波見に
大伴家持 万葉集(17-3954)

さあ、馬を並べて皆んなで出掛けようじゃないか!
渋谿の清らかな磯辺に打ち寄せる波を見に...

大伴家持は746年から5年間、越中国主として富山県に赴任しています。
渋谿という地名は現在の富山県高岡市北部の雨晴海岸の辺りです。

高岡市では毎年10月になると『高岡万葉まつり』が開催されます。
この祭りの呼び物は、一般の参加者の方々が三日三晩かけて
万葉集全4516首を詠み継ぐ『万葉集全20巻朗唱の会』でしょう。

*富山県高岡市の雨晴海岸にて撮影
2020/06/20(土) 18:05 古典 PERMALINK COM(0)
犬山城

朝辞白帝彩雲間 千里江陵一日還 両岸猿声啼不往 軽舟已過万重山
李白 早発白帝城

朝焼け雲に彩られた白帝城に別れを告げて
遥か江陵まで一日で還った
両岸から聴こえる猿の啼声が止まないうちに
舟は幾重もの山々をあっという間に過ぎていった

国宝五城に数えられる犬山城...
その佇まいからかの荻生徂徠により、李白の詩にちなんで白帝城とも呼ばれました。

*愛知県犬山市木曽川沿いにて撮影
2020/06/10(水) 16:50 古典 PERMALINK COM(0)
雨宿る

雨宿る 御堂の下の 蟻地獄
山猫亭

子供の頃、自宅のすぐ近くに古い御堂があって
雨が降ると皆んな集まってきてよく遊びました。

殊に御堂の床下は、暗くて不気味な異空間...
ドキドキしながら潜り込み、捕まえてきたアリを蟻地獄に放り込んで
捕食の様子を見るのが雨の日の楽しみでもありました。
2020/05/30(土) 11:50 自作 PERMALINK COM(0)
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朧なる 夜も更けにけり 犬の声
山猫亭

昔は夜中になると野良犬の遠吠えをよく耳にしたものですが、
子供の頃、犬同士がまるで会話をしているように抑揚豊かに吠えているのを
聞いたことがあります。
2020/05/20(水) 22:21 自作 PERMALINK COM(0)
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潮騒に 伊良虞の島辺 漕ぐ船に 妹乗るらむか 荒き島廻に
柿本人麻呂 万葉集(1-42)

あの人は今ごろ船に乗って、荒波打ち寄せる伊良湖の島々を巡っているだろうか...

持統天皇の伊勢行幸に従駕した妻を想う夫たちの心情を
人麻呂が彼らに代わって詠んだものでしょうか。

ちなみに伊良湖岬は島崎藤村の『椰子の実』、
沖に見える神島は三島由紀夫の『潮騒』でそれぞれ有名ですね...

*愛知県田原市伊良湖岬にて撮影
2020/05/10(日) 21:01 古典 PERMALINK COM(0)
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唐衣 着つつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ
在原業平 古今集/伊勢物語

着慣らした唐衣のように馴れ親しんだ妻を都に置いてきたが、
この花を見ていると遥々遠くまで来た旅の侘しさがしみじみと感じられる...

伊勢物語の東下りに登場する三河国八橋...
現在の愛知県知立市八橋町にある無量寿寺では
毎年『八橋かきつばたまつり』が開催されています。

*愛知県知立市無量寿寺にて撮影
2020/05/01(金) 20:49 古典 PERMALINK COM(0)
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春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ乙女
大伴家持 万葉集(19-4139)
2020/04/20(月) 20:46 古典 PERMALINK COM(0)
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池水に 影さへ見えて 咲きにほふ 馬酔木の花を 袖に扱入れな
万葉集(20-4512)
2020/04/10(金) 20:39 古典 PERMALINK COM(0)
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袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つけふの 風やとくらむ
紀貫之 古今集
2020/04/01(水) 20:36 古典 PERMALINK COM(0)
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物部の 八十乙女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花
大伴家持 万葉集(19-4143)
2020/03/20(金) 20:29 古典 PERMALINK COM(0)
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